焼津、藤枝、静岡等の静岡県中部の税理士、公認会計士|かたかわ会計
目次
e-Taxとは
e-Taxとは、所得税、法人税、贈与税等の国税の確定申告や、所得税の青色申告承認申請などの各種届出や申請を家からインターネットを介して各種手続きができる非常に便利なシステムです。
e-Taxのメリット
家から24時間いつでも申告
一番のメリットは、確定申告の期間内であれば家からインターネットで24時間、国税庁のHPで作成した申告書を送信提出することができます。毎日の仕事に追われて時間がない、税務署までちょっと距離がある場合など特におすすめです。
また、下記にご留意ください。
- 所得税の確定申告は、毎年1年間の所得について翌年の2月16日から3月15日までに確定申告書の提出と所得税の納付をする必要があり、平成28年度分の所得は平成29年3月15日が申告書の提出期限となります。e-Taxを利用し、平成29年3月15日24時以降に受信された申告は3月15日を過ぎた「期限後申告」となります。
- 確定申告期間中も定期的にメンテナンス作業が予定されており、メンテナンス中はe-Taxを利用できません。
書類の添付が省略できる
e-Taxで、所得税の確定申告をした場合、下記に掲げる第三者作成書類はその内容を入力して送信することにより、書類を提出・提示を省略することができます。
ただし、書類の添付を省略できますが、申告期限から5年間は税務署から書類の提出・提示を求められる場合があるため、適切に整理保管する必要があります。
主な第三者作成書類
- 医療費の領収書
- 社会保険料控除証明書
- 小規模企業共済等掛金控除証明書
- 生命保険料控除証明書
- 地震保険料控除証明書
- 給与所得、退職所得及び公的年金等の源泉徴収票
- 特定口座年間取引報告書
- 寄附金控除証明書
- 政党等寄附金特別控除証明書
- 公益社団法人等寄附金特別控除証明書
- 認定NPO法人寄附金特別控除証明書
還付手続きが早い
e-Taxで還付申告がされた場合、不備等がなければ概ね3週間程度で処理されます。この点、個人事業主の資金繰りの面でも多少メリットになります。
e-Taxのデメリット
e-Taxを利用する前段階の準備が若干面倒であることがデメリットとなっています。また、下記の準備が済んだら、推奨環境を満たしたPCで必要なセットアップ作業が必要となります。詳細は、国税庁のHPをご参照ください。
マイナンバーカードの取得
e-Taxを利用するために、電子証明書が組み込まれているマイナンバーカードか住基カード(有効期間内)が必要となります。
このため、マイナンバーカード取得手続きが若干面倒であることがデメリットと言えます。マイナンバーカードの取得手続きについては、お住いの市区町村へお問い合わせ下さい。
ICカードリーダライタの購入
ICカードリーダライタとは、マイナンバーカード又は住基カードに記録された電子情報を読み込むための機器です。
お近くの電気店でおよそ2、3千円程度購入することができます。対応機種などは地方公共団体情報システム機構の公的個人認証サービスポータルサイトをご参照ください。
最後に
マイナンバーカードの取得やICカードリーダライタの購入など、e-Taxを利用するためにはいくつかの準備が必要なため、面倒に感じるかもしれません。
しかし、一度導入すると税務署へ提出に行く手間や、書類を整えて郵送する手間をかけずに、家からインターネットで所得税の確定申告ができる非常に便利なシステムとなっています。
ご興味のある方は一度挑戦してみては如何でしょうか?